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おぼ抱き観音
「おぼ」とは赤ちゃんのことです。
樹齢が約400年ともいわれる松の木の下にお堂があり、その中に赤ちゃんを抱いた観音様が安置されています。
この観音様には有名な伝説があります。
森林公園内にありますでの、ぜひお参りして伝説を確かめてください。
住所
柳津町大字細八字里寺乙2556

この観音様を早坂峠におまつりしたと言われるのが、江戸時代の元禄初期の頃に高田の里の袖山(現在の会津高田町旭字袖山)に住む馬場久左衛門という信仰心に篤い人です。

毎夜丑の刻に福満虚空藏菩薩圓藏寺をお参りしていた久左衛門は満願の夜、早坂峠にさしかかった時、目の前に幼児を抱く若い女と遭遇しました。

その若い女は乱れ髪だったため、「私はここで髪を結いたいので、その間この子を抱いていて下さい」と久左衛門に頼みます。

久左衛門が悩んでいると「どうじゃ嫌か、髪を結うまでこの子を泣かせずに守りをしてくれたらお礼をあげましょう。もし泣かせるようなことがあったら、そなたの命はありません。」と女は言いました。

久左衛門はなんとか幼児を泣かすことなく子守りをしました。お礼にいただいたのは、夜目にも眩しい金の重ね餅でした。

それを持ち帰り大切にしたところ、馬場家には次々と良い事がおこりお金持ちの長者になったという伝説が語り継がれています。

この他にも似たような伝説が会津地区にはたくさん語り継がれています。